血液検査で異型リンパ球が見つかる原因は病気なのか?
血液検査で異型リンパ球が見つかることがあります。
異型ということで何らかの病気が原因ではないかと心配になるかもしれません。
ここでは、異型リンパ球についてお話ししていきます。
まず、リンパ球とは血液の主要成分になる白血球の一つで、免疫機能に大きく関わっている細胞です。
リンパ球は、白血球全体の約35%を占めており、外部から侵入してきたウイルスや細菌などと戦う働きがあります。
このリンパ球がウイルスや細菌、がん細胞などと戦った結果、できるものが異型リンパ球になります。
分かりやすく言うと、身体を守る免疫機能が働いた後にリンパ球が変化したものと考えていいでしょう。
しかしながら、異型リンパ球は癌細胞などの腫瘍となった細胞とよく似ているため、間違いやすいものとも言えます。
免疫の働きの結果できたものなのか、細胞自体が腫瘍となったものなのかは血液検査でハッキリとさせる必要があります。
スポンサーリンク
このような異型リンパ球は、いろいろなことでできるようになります。
その多くはウイルス感染によるもので、ヘルペスウイルスやウイルス性肺炎、肝炎などによってもできるようになります。
また、手術時の輸血などによってもできることが報告されています。
このように異型リンパ球が見つかったからと言って、それが直ちに病気の原因となるわけでもありません。
むしろ、病気を治癒させようとした免疫機能の働きの結果、現れるものと考えられます。
これは、正常な免疫反応が起きている証拠にもなってきます。
さらに、健康な大人でもその3%程は異型リンパ球を保有しているとされています。
また、乳幼児などの子供ではリンパ組織の発達が未熟で、ちょっとした感染で異型リンパ球ができてしまうようになります。
このため、血液検査で異型リンパ球が現れても多くの場合ではそれ程の心配はないものです。
ただ、その量が異常に多い場合などには医師と相談した方がいいでしょう。
場合によっては、精密検査などが必要になってきます。
スポンサーリンク
この記事は、気に入っていただけましたでしょうか?
少しでもあなたのお役に立てたのであれば、ソーシャルメディアボタンで共有して頂けますととても嬉しいです。