知っていますか?急性白血病と慢性白血病の違い!
急性白血病と慢性白血病の違いは、何なのでしょうか。
白血病は、「血液のがん」とも呼ばれており、多くの人が知っていることかと思います。
この白血病には、大きく分けて急性と慢性の2種類があります。
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では、この急性と慢性との違いを知っているでしょうか。
人によっては、急性白血病が慢性化したのが慢性白血病と思っているかもしれません。
しかしながら、そうではありません。
病気によっては、急性の症状が慢性化したものが慢性となることが多いようです。
例えば、急性副鼻腔炎が慢性化したものが慢性副鼻腔炎、急性膀胱炎が慢性化したものが慢性膀胱炎というようにです。
こちらの方が、その文字通りで一般の人にとってはわかりやすいのですが、白血病の場合ではそうではないのです。
では、どのような違いがあるのでしょうか。
血液を構成する成分には、赤血球や白血球、血小板などがあります。
通常、これらの成分は、造血幹細胞から分化、成熟して生成されるようになります。
この分化や成熟の時点で遺伝子に異常が起こり、異常な状態で分化、成熟して増殖したものが白血病になります。
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そのなかでも未熟な状態で増殖していくものを「急性白血病」と呼んでいます。
一方、分化する能力は持っているものの成長のコントロールができなくなったものを「慢性白血病」と呼んでいます。
この慢性白血病の中には、ある時に急性転化をして、急性白血病になってしまうこともあります。
しかしながら、急性白血病が慢性化することはないのです。
このような違いがあるのですが、その症状の現れ方にも違いがあります。
急性の方が症状の現れ方がハッキリとしており、異常がわかりやすいです。
赤血球が減ることで、貧血や疲れ、息切れなどが出やすくなります。
また、白血球が減ることで、免疫力が低下し、風邪などの感染症に罹りやすくなります。
さらに、血小板が減ることで、あざができやすくなったり、鼻血や歯茎などから出血しやすくなります。
一方、慢性白血病では、その進み方がゆっくりなため、自覚症状はほとんど現れません。
健康診断や他の病気の血液検査で異常が見つかることが多くなります。
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